Andreas Slominski:TRAPS AND :Wako works of art
ワコウ・ワークス・オブ・アートではこの春、ドイツのアーティスト、アンドレアス・スロミンスキーによる個展「TRAPS AND」を開催いたします。
当画廊では2017年以来8年ぶり、4回目の開催となる今回の個展では、商業用のガレージドアを素材とした新作を中心にご紹介します。ギャラリーの展示室という普段ガレージドアを目にする場所とはまったく異質の空間に設置された「ドアの形状をした何かのようなドア」の姿は、まるで不条理演劇における舞台装置のように、鑑賞者の思考に行き場のない揺らぎを生じさせます。
これらのドアは開ける、閉めるといった機能を外され、実用性を失っており、空間を行き来するための道具から動かない鑑賞物に転じています。そして本来は住宅や倉庫や工場などにあるはずのそれらがギャラリーの展示室というまったく異質の制度的、象徴的な空間に持ち込まれることで文脈の解体がおこなわれています。また、ガレージドアに最優先されるのは機能性であり、デザインや「意味」を担うことは殆ど無いにもかかわらず、ここでは「内容」を読み取られるべき対象となっています。こうして機能、文脈、内容がすべて本来の形から反転、変換された無機質な構造物が、鑑賞者の思考をとらえる「罠」として機能します。(HP)一部
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今回展示されておりませんが、
別作品をネット検索すると、作者のマテリアルへのこだわりが
なんとなくわかるような気がしました。
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