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ジャン=ミツシェル・フォロン展

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ジャン=ミッシェル・フォロン(Jean-Michel Folon, 1934-2005)は、20世紀後半のベルギーを代表するアーティストのひとりです。若き日に偶然出会ったマグリットの壁画に感銘を受け、絵画世界に惹きつけられたフォロンは、1955年に移住したパリ近郊でドローイングを描く日々を送ります。フランスではなかなか芽が出ませんでしたが、アメリカの『ザ・ニューヨーカー』『タイム』などの有力誌で注目され、1960年代初頭にはそれらの表紙を飾るようになります。その後、各国で高く評価され、世界中の美術館で個展が開催されるなど目覚ましい活躍をみせました。 色彩豊かで詩情あふれるその作品は一見すると美しく爽やかにさえ感じられますが、そこには環境破壊や人権問題など厳しい現実への告発が隠れていると同時に、孤独や不安の感情が通奏低音のように流れています。(HP) 🟠暑さの中、フォロン展に出かけました。 ほとんどがシルク印刷か、カラーインクのプレーンな作品表示でした。 しかしコラージュの木版の油とか 彫刻などの ユニークな手法も見ることができました。 マグリットに感銘を受けた? 🔵会場には爽やかな風が吹いていました。 東京ステーションギャラリー

Eyes of the Storm:ポール・マッカートニー写真展

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ポール・マッカートニー自身が撮影した写真など約250点を展示する 『ポール・マッカートニー写真展1963-64~Eyes of the Storm~』 本日より東京シティビュー(東京・六本木ヒルズ)にて開幕しました! その後大阪にも巡回します。(HP) 🟠 初めて見る写真にあふれています。 (一部を除いて撮影OKです!) 🟠 楽しそうなジョン・レノン。 私の記憶に最も残った1枚です!

DUO MELANGE : 05 JULY 2024

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🟡 一年ぶりのコンサートです。 去年にもまして、 ふたりの意気のあった演奏は迫力がありました。 進化し続けるDUO MELANGEを 楽しむことができました。 ウィーンが育んだ若き演奏家たちが奏でるピアノとチェロの二重奏 2019年にウィーン国立音楽大学学生の宮田森(ピアノ)とベンツェ・テメスヴァーリ (チェロ)によって結成されたチェロとピアノの二重奏。今年、ソロリサイタル「Reise」で鮮烈にソロデビューした宮田森。ウィーン交響楽団の首席チェリストとして国際的に活躍するベンツェ・テメスヴァーリ。室内楽教授であり、Wiener Klaviertrioのピアニストとして、ウィーンのコンツェルトハウスを拠点として国際的演奏活動をしているStefan Mendlのもとで学ぶ。Stefan Mendlの推薦により、大学のベートーヴェンプロジェクトなどに参加。現在はウィーンを中心に活動している。 SCHUBERT:アルペジョーネ・ソナタ BEETHOVEN:チェロ ソナタ NO.3 ドヴォルザーク:森の静けさ 愛の挨拶:エルガー 他 🟠 馴染みやすい選曲が素敵でした。 都立大学:パーシモンホール 🔵 昔暮らした八雲界隈を、なつかしく散策しました。           

中西夏之展:1962−2011

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2016年に惜しくも逝去した中西夏之は、様々な様式、メディア、領域を横断しながら活動を展開し、日本の戦後美術を代表する作家として高く評価されてきました。本展ではその半世紀にわたる軌跡を辿ります。 60年代に日常を攪拌するパフォーマンスに使用する目的で制作された《コンパクト・オブジェ》や、絵画と鑑者を包摂する空間構造を考察した80年代の代表的なシリーズ《弓形》や《ℓ字型》から、2000年代以降のペインティングまで、貴重な未発表作品を含む約10点を展覧します。(HP) 🟠 私が初めて中西作品と出会ったのは、 十数年ほど前、夏の軽井沢でした。 白のドットにラヴェンダーとグリーンの展開で 8から10点ほどの縦型大型連作でした。 美術館で見たものと思いますが、 その時の衝撃は忘れられません。 いま再び出会えたことは幸せでした。

ANSELM:傷ついた世界の芸術家

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戦後ドイツを代表する芸術家アンゼルム・キーファーの全貌に迫るドキュメンタリー。 その人生と創作活動の軌跡をたどると共に、多彩な表現で生み出された彼の膨大な作品群を紹介する。 公開日:  2024年6月21日 ( 日本 ) 監督:  ヴィム・ヴェンダース 🔵 4月 青山のアンゼルム・キーファー展 からすぐに映画公開されましたので 日比谷に出かけました。 なれないメガネ3D映画です。 アンゼルム・キーファーが ヨーゼフ・ボイスに師事したとあります。 パレルモ・リヒター・クネーベル 1960年代の デュッセルドルフ芸術アカデミー は、 現代芸術家の天才集団だったのですね。 私の好みはどちらかといえば、 重いリヒター・キーファー系 よりも 軽いクネーベル・パレルモ系です。 アンゼルム・キーファー    ヴィム・ヴェンダース 🟠 映画の構造は キーファーの人生を横軸に 各地にあるアトリエ、 制作バックグラウンドを縦軸に 展開されていきます。 🔵 映画の最後あたりに 「存在の耐えられない軽さ」 ミラン・クンデラをキーファーが語る場面があります。 眠かったのか字幕の送りが早すぎたのか 内容把握できませんでした。 おぼろげながら、 現代は人生を軽く考えすぎているのではないか? と言っていたような気もします。 『 存在の耐えられない軽さ 』( The Unbearable Lightness of Being )は、 1988年 製作の アメリカ映画 。  冷戦下 の チェコスロバキア の プラハの春 を題材にした ミラン・クンデラ の 同名小説 の映画化。 🟠 良い映画でした!