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トリエステの坂道:雨の中を走る男たち:須賀敦子著を読む

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🟠 テオ・アンゲロプスというギリシャの映画監督の美しい作品 「シテール島への船出」 の、もうすぐ終わりというあたりの場面だが、 雨がいかにも上手に使われていて、 私はほとんど傘を刺しながら観ていたい気持ちになった。 (雨の中を走る男たち  一部 須賀敦子著) 🟠 この文章にインスパイアされ、 シテール島への船出を再見しました。 雨の場面はどうだったのか探しました。 豪雨でした。 オデュツセウスの帰還 32年に及ぶロシア亡命からギリシアに帰国した 元パルチザンの老人スピロスである。 夜明けの霧の中で、浮き桟橋に立つ老夫婦は、 みずから綱をとき、海の向こうへ流れはじめる。 それは絶望の行為ともとれるが、 しかし現代、もしシテール島への船出があるとしたら、 カテリーナのような愛しかないのではないか、 と筆者には読める。(一部) (辻 邦生 作家) 🟠 テオ・アンゲロプス フィルモグラフィー 全16作とあります。 アンゲロプス作品は 群像の描き方に特徴・魅力があると思います。 私は、まだ4作品しか見ていません。 これからも唯一無二のアンゲロプス作品をできるだけ、 見たいなと思います。 🟠余談 「ネスカフェ」 自分でやるからと叫ぶアレクサンドロスの妻。 シテール島への船出の中で 港の屋台でコーヒーを注文するシーンがあります。 昔々ギリシャのcafeに行った時のことを思い出しました。 コーヒー(トルココーヒー)にする? ネスカフェにする? 2択でした。 私は、ネスカフェは選びませんでした!

アンゼルム・キーファー個展

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 東京・青山にあるファーガス・マカフリー東京で、アンゼルム・キーファーによる個展 「Opus Magnum」が開催される。  アンゼルム・キーファーは1945年ドイツ・ドナウエッシンゲン生まれ。フライブルク大学で法律を学ぶが、美術家を志して69年にカールスルーエ芸術アカデミーに入学。70年にデュッセルドルフ芸術アカデミーに移り、ヨーゼフ・ボイスに師事した。69年、ヨーロッパ各所でナチ式に敬礼する自身の姿を撮影した写真シリーズ「占拠」を発表。その後も、ナチスの無謀なイギリス侵略計画を取り上げた「あしか作戦」(1975)などの写真作品で、ドイツの歴史上の記憶を揺り起こした。80年には第39回ヴェネチア・ビエンナーレ西ドイツ館で個展を開催し、この頃から、神話や宗教といった普遍的なテーマへと移行し、わらをキャンバスに付着させた絵画シリーズを制作。物質感のある叙情的な大作も数多く手がけている。(美術手帖) 画家のパレット 🟠絵画とオブジェのミクストメディア。 絵画は水彩です。 不思議な調和とスケールが生まれています。 女たちの恍惚 すべての夕刻の日、すべての日々の夕刻 菩提樹の下の草はらに、ほら見えるでしょ、 花と草を折ったあとが ローレライ poppies and memory パンドラ 魔女の秤 ソラリス

マティス:自由なフォルム

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20世紀最大の巨匠アンリ・マティス(1869-1954)。自然に忠実な色彩から解放された大胆な表現が特徴のフォーヴィスムの中心人物としてパリで頭角を現します。後半生の大半を過ごすこととなるニースではアトリエで様々なモデルやオブジェを精力的に描く一方で、マティスは色が塗られた紙をハサミで切り取り、それを紙に貼り付ける技法「切り紙絵」に取り組みます。 本展はフランスのニース市マティス美術館の所蔵作品を中心に、切り紙絵に焦点を当てながら、絵画、彫刻、版画、テキスタイル等の作品や資料、約150点を紹介するものです。なかでも同館が所蔵する切り紙絵の代表的作例である《ブルー・ヌードⅣ》が出品されるほか、大作《花と果実》は本展のためにフランスでの修復を経て日本初公開される必見の作品です。 本展ではさらに、マティスが最晩年にその建設に取り組んだ、芸術家人生の集大成ともいえるヴァンスのロザリオ礼拝堂にも着目し、建築から室内装飾、祭服に至るまで、マティスの至高の芸術を紹介いたします。(HP) 花と果実 1952〜53 切り紙絵 ニース市マティス美術館 ブルー・ヌード:1952 切り紙絵 🟠たくさんの素敵な切り絵作品を見ることができました。 ニース市マティス美術館蔵作品中心で 初めてみるものが多く、とても印象的でした。 6枚のパレット展示がありました。 5mlの小さな絵の具チューブが中心に使用されていたようです。 こんなに小さな絵の具から生み出された、 油絵をあらためて見てみますと、 マティスは厚塗りの画家ではないことがわかりました。 国立新美術館

ライトアップ:木島櫻谷展 KONOSIMA OUKOKU

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大正中期に大阪天王寺の茶臼山に建築された住友家本邸を飾るために描かれた 木島櫻谷の「四季連作屏風」を全点公開します。 大正期の櫻谷は、独特な色感の絵具を用い、顔料を厚く盛り上げ、筆跡を立体的に残し油彩画のような筆触に挑戦しています。そのために櫻谷は、「技巧派」などと称されましたが、櫻谷の真骨頂は、それに収まらない極めて近代的なものでした。リアルな人間的な感情を溶かし込んだ動物たちは絵の中で生き生きと輝きはじめ、とりわけ動物が折節にみせる豊かな表情は、観る者の心に沁みます。 江戸時代中期(18世紀)京都で生まれた円山四条派の代表的な画家たちによる花鳥画表現を併せて紹介することで、櫻谷の「生写し」表現の特質をライトアップします。(HP) 🟠初めて泉屋博古館東京を訪れました。 庭園に囲まれた美術館に趣があり、 四季連作屏風を楽しむことができました。 燕子花図 秋草図 柳桜図 円山・四条派 (まるやま・しじょうは)は、江戸中期から 京都 で有名になった 円山応挙 を祖とする 円山派 と、 呉春 を祖とする 四条派 を合わせた呼び名である。 四条・円山派 ともいう。 狩野派や土佐派が形式主義に陥り、琳派も伸び悩んでいた時代に、円山応挙は写生を重視し、優雅な画風の円山派を確立した [1] 。 円山派 の祖である 円山応挙 の写生的画風に、 四条派 の祖である 呉春 が影響を受けているため、後世になってまとめて「円山・四条派」と呼ばれるようになった。だが、実態としては、呉春は 与謝蕪村 の 文人画 ( 南画 )を基礎としているため、 円山派 と 四条派 は別の 流派 であるともされる。(WIKI) 木島 櫻谷は、明治から昭和初期にかけて活動した、四条派の日本画家。本名は木島文治郎。字は文質。別号に龍池草堂主人、聾廬迂人。 四条派の伝統を受け継いだ技巧的な写生力と情趣ある画風で、「大正の呉春」「最後の四条派」と称された。   ウィキペディア

NICK DOYLE SOLO :ニック・ドイル個展

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 ペロタン東京で、ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、ニック・ドイルの日本初となる個展「American Blues」が開催される。会期は3月6日〜4月27日。  ドイルは1983年ロサンゼルス生まれ。現在はブルックリン在住。デニムをコラージュした彫刻的な壁面作品で知られるドイルは、アメリカ文化とその文物の語彙を浸透させることで、欲望や過剰さ、有害な男性性を検証している。ロードトリップを作品への入り口とし、アメリカの国民的アイデンティティを構成する徹底的個人主義の持続に疑問を投げかけている。(美術手帖) 🟠 デニム素材での コラージュ・スカルプチュア展開は 驚きです。 このCoca-Cola 作品の張り合わせは とても精緻です! PERROTIN YOKYO