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中西夏之展:1962−2011

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2016年に惜しくも逝去した中西夏之は、様々な様式、メディア、領域を横断しながら活動を展開し、日本の戦後美術を代表する作家として高く評価されてきました。本展ではその半世紀にわたる軌跡を辿ります。 60年代に日常を攪拌するパフォーマンスに使用する目的で制作された《コンパクト・オブジェ》や、絵画と鑑者を包摂する空間構造を考察した80年代の代表的なシリーズ《弓形》や《ℓ字型》から、2000年代以降のペインティングまで、貴重な未発表作品を含む約10点を展覧します。(HP) 🟠 私が初めて中西作品と出会ったのは、 十数年ほど前、夏の軽井沢でした。 白のドットにラヴェンダーとグリーンの展開で 8から10点ほどの縦型大型連作でした。 美術館で見たものと思いますが、 その時の衝撃は忘れられません。 いま再び出会えたことは幸せでした。

カルダー展:Calder`s Work

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🟠 麻布台ヒルズ ギャラリー カルダーのキネティック・アートを 知りたくて出かけました。 空気が流れないのでただいま静止中です! 楽しい世界のフルスペック展開です! 影の映り込み! フックが気になりました! アレクサンダー・カルダー(1898年〜1976年) カルダー(1898年ペンシルベニア州ローントン生、1976年ニューヨーク市没)は、20世紀を代表する芸術家です。古典的な芸術家の一家に生まれた彼は、針金を曲げたりねじったりすることで、立体的な人物を空間に「描く」という新しい彫刻の手法をあみだし、芸術活動をスタートさせました。吊るされた抽象的な構成要素が、絶えず変化する調和の中でバランスを保ちながら動く「モビール」の発明で最もよく知られています。1931年にマルセル・デュシャンによって造られた「モビール」という言葉は、フランス語で「動き」や「動因」を意味します。初期のモビールにはモーターで動く作品もありましたが、しだいにカルダーは作品を機械駆動させることをやめ、気流や光、湿度、人間の相互作用に反応する作品を多く制作していくようになります。モビールの重要な要素として「動き」を用いた彼は、キネティック・アートの先駆者の一人となりました。また、カルダーは、芸術家仲間でもあるジャン・アルプが「スタビル」と名付けた静止した抽象的な作品も制作しています。 カルダーは、動く彫刻であるモビールによって近代彫刻の概念を一変させ、最もその名を知られていますが、絵画、ドローイング、版画、宝飾品など、数多くの作品を制作し、幅広い分野で活躍しました。1950年代以降になると海外からの制作依頼に関心を向けるようになり、ボルトで固定した鉄板を使った壮大なスケールの屋外彫刻の制作にますます力を注ぐようになりました。今日、これらの記念碑的な作品は、世界中の公共スペースで見ることができます。(HP)

アンゼルム・キーファー個展

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 東京・青山にあるファーガス・マカフリー東京で、アンゼルム・キーファーによる個展 「Opus Magnum」が開催される。  アンゼルム・キーファーは1945年ドイツ・ドナウエッシンゲン生まれ。フライブルク大学で法律を学ぶが、美術家を志して69年にカールスルーエ芸術アカデミーに入学。70年にデュッセルドルフ芸術アカデミーに移り、ヨーゼフ・ボイスに師事した。69年、ヨーロッパ各所でナチ式に敬礼する自身の姿を撮影した写真シリーズ「占拠」を発表。その後も、ナチスの無謀なイギリス侵略計画を取り上げた「あしか作戦」(1975)などの写真作品で、ドイツの歴史上の記憶を揺り起こした。80年には第39回ヴェネチア・ビエンナーレ西ドイツ館で個展を開催し、この頃から、神話や宗教といった普遍的なテーマへと移行し、わらをキャンバスに付着させた絵画シリーズを制作。物質感のある叙情的な大作も数多く手がけている。(美術手帖) 画家のパレット 🟠絵画とオブジェのミクストメディア。 絵画は水彩です。 不思議な調和とスケールが生まれています。 女たちの恍惚 すべての夕刻の日、すべての日々の夕刻 菩提樹の下の草はらに、ほら見えるでしょ、 花と草を折ったあとが ローレライ poppies and memory パンドラ 魔女の秤 ソラリス

マティス:自由なフォルム

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20世紀最大の巨匠アンリ・マティス(1869-1954)。自然に忠実な色彩から解放された大胆な表現が特徴のフォーヴィスムの中心人物としてパリで頭角を現します。後半生の大半を過ごすこととなるニースではアトリエで様々なモデルやオブジェを精力的に描く一方で、マティスは色が塗られた紙をハサミで切り取り、それを紙に貼り付ける技法「切り紙絵」に取り組みます。 本展はフランスのニース市マティス美術館の所蔵作品を中心に、切り紙絵に焦点を当てながら、絵画、彫刻、版画、テキスタイル等の作品や資料、約150点を紹介するものです。なかでも同館が所蔵する切り紙絵の代表的作例である《ブルー・ヌードⅣ》が出品されるほか、大作《花と果実》は本展のためにフランスでの修復を経て日本初公開される必見の作品です。 本展ではさらに、マティスが最晩年にその建設に取り組んだ、芸術家人生の集大成ともいえるヴァンスのロザリオ礼拝堂にも着目し、建築から室内装飾、祭服に至るまで、マティスの至高の芸術を紹介いたします。(HP) 花と果実 1952〜53 切り紙絵 ニース市マティス美術館 ブルー・ヌード:1952 切り紙絵 🟠たくさんの素敵な切り絵作品を見ることができました。 ニース市マティス美術館蔵作品中心で 初めてみるものが多く、とても印象的でした。 6枚のパレット展示がありました。 5mlの小さな絵の具チューブが中心に使用されていたようです。 こんなに小さな絵の具から生み出された、 油絵をあらためて見てみますと、 マティスは厚塗りの画家ではないことがわかりました。 国立新美術館