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4月, 2024の投稿を表示しています

プルニエ :Ⅵ   2024・04・26

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久しぶりのプルニエは、初夏メニューが新鮮です。 ホタルイカ アスパラガスのクリームグラッセ 白皮のア・ラ・ヴァプール リードヴォー クレームダンジュ     ・・・・・・・・・・ 私の絵と発想のつながる、美味しいアスパラガス料理でした!  

トリエステの坂道:雨の中を走る男たち:須賀敦子著を読む

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🟠 テオ・アンゲロプスというギリシャの映画監督の美しい作品 「シテール島への船出」 の、もうすぐ終わりというあたりの場面だが、 雨がいかにも上手に使われていて、 私はほとんど傘を刺しながら観ていたい気持ちになった。 (雨の中を走る男たち  一部 須賀敦子著) 🟠 この文章にインスパイアされ、 シテール島への船出を再見しました。 雨の場面はどうだったのか探しました。 豪雨でした。 オデュツセウスの帰還 32年に及ぶロシア亡命からギリシアに帰国した 元パルチザンの老人スピロスである。 夜明けの霧の中で、浮き桟橋に立つ老夫婦は、 みずから綱をとき、海の向こうへ流れはじめる。 それは絶望の行為ともとれるが、 しかし現代、もしシテール島への船出があるとしたら、 カテリーナのような愛しかないのではないか、 と筆者には読める。(一部) (辻 邦生 作家) 🟠 テオ・アンゲロプス フィルモグラフィー 全16作とあります。 アンゲロプス作品は 群像の描き方に特徴・魅力があると思います。 私は、まだ8作品しか見ていません。 これからも唯一無二のアンゲロプス作品をできるだけ、 見たいなと思います。 🟠余談 「ネスカフェ」 自分でやるからと叫ぶアレクサンドロスの妻。 シテール島への船出の中で 港の屋台でコーヒーを注文するシーンがあります。 昔々ギリシャのcafeに行った時のことを思い出しました。 コーヒー(トルココーヒー)にする? ネスカフェにする? 2択でした。 私は、ネスカフェは選びませんでした!

アンゼルム・キーファー個展

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 東京・青山にあるファーガス・マカフリー東京で、アンゼルム・キーファーによる個展 「Opus Magnum」が開催される。  アンゼルム・キーファーは1945年ドイツ・ドナウエッシンゲン生まれ。フライブルク大学で法律を学ぶが、美術家を志して69年にカールスルーエ芸術アカデミーに入学。70年にデュッセルドルフ芸術アカデミーに移り、ヨーゼフ・ボイスに師事した。69年、ヨーロッパ各所でナチ式に敬礼する自身の姿を撮影した写真シリーズ「占拠」を発表。その後も、ナチスの無謀なイギリス侵略計画を取り上げた「あしか作戦」(1975)などの写真作品で、ドイツの歴史上の記憶を揺り起こした。80年には第39回ヴェネチア・ビエンナーレ西ドイツ館で個展を開催し、この頃から、神話や宗教といった普遍的なテーマへと移行し、わらをキャンバスに付着させた絵画シリーズを制作。物質感のある叙情的な大作も数多く手がけている。(美術手帖) 画家のパレット 🟠絵画とオブジェのミクストメディア。 絵画は水彩です。 不思議な調和とスケールが生まれています。 女たちの恍惚 すべての夕刻の日、すべての日々の夕刻 菩提樹の下の草はらに、ほら見えるでしょ、 花と草を折ったあとが ローレライ poppies and memory パンドラ 魔女の秤 ソラリス

マティス:自由なフォルム

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20世紀最大の巨匠アンリ・マティス(1869-1954)。自然に忠実な色彩から解放された大胆な表現が特徴のフォーヴィスムの中心人物としてパリで頭角を現します。後半生の大半を過ごすこととなるニースではアトリエで様々なモデルやオブジェを精力的に描く一方で、マティスは色が塗られた紙をハサミで切り取り、それを紙に貼り付ける技法「切り紙絵」に取り組みます。 本展はフランスのニース市マティス美術館の所蔵作品を中心に、切り紙絵に焦点を当てながら、絵画、彫刻、版画、テキスタイル等の作品や資料、約150点を紹介するものです。なかでも同館が所蔵する切り紙絵の代表的作例である《ブルー・ヌードⅣ》が出品されるほか、大作《花と果実》は本展のためにフランスでの修復を経て日本初公開される必見の作品です。 本展ではさらに、マティスが最晩年にその建設に取り組んだ、芸術家人生の集大成ともいえるヴァンスのロザリオ礼拝堂にも着目し、建築から室内装飾、祭服に至るまで、マティスの至高の芸術を紹介いたします。(HP) 花と果実 1952〜53 切り紙絵 ニース市マティス美術館 ブルー・ヌード:1952 切り紙絵 🟠たくさんの素敵な切り絵作品を見ることができました。 ニース市マティス美術館蔵作品中心で 初めてみるものが多く、とても印象的でした。 6枚のパレット展示がありました。 5mlの小さな絵の具チューブが中心に使用されていたようです。 こんなに小さな絵の具から生み出された、 油絵をあらためて見てみますと、 マティスは厚塗りの画家ではないことがわかりました。 国立新美術館